消毒(disinfection):媒介体の病原微生物を除菌または除去し、無害化する処理です。
　滅菌(sterilization):媒介体の微生物を除菌または除去することです。
　ディスンフェクタント(disinfectant):媒介体の微生物を除菌し、消毒または滅菌するための制剤です。
　滅菌剤(sterilant):すべての微生物(細菌の芽胞を含む)を殺菌し、滅菌に必要な制剤です。
　バクテリオスタシス(baxteriostasis):細菌の増殖と活性を化学的または物理的に阻害します。
　抗菌(antibacterial):生活環境に生息する細菌を対象とし、その効果は数年から数十年続くことがあります。殺菌力は滅菌レベルより低く、静菌(制菌)レベルを上回ります(微生物の活働を止めたり下げたり、微生物の繁殖を抑える行為を制菌または静菌といいます)。生活環境(微生物学)の衛生性を長期間保つことができます。
　アンチエイジング(antisepsis):体外での細菌の増殖を防止または抑制する方法です。
　無菌(asepsis):生きた細菌が存在しません。

　上記の「抗菌」の概念は非常に広く、俗に定義すると、微生物の活働や繁殖を抑えて清潔な環境を作り、徐々に殺菌していく長期的な殺菌作用です。そのため、「抗菌」には殺菌、制菌、消毒、防菌など様々な定義がありますが、必ずしも一般的な「殺菌」や「消毒」ではなく、原生生物の細菌類、放線菌類、真菌類、ウイルスなどを対象とし、ターゲットとなる微生物は主に病原菌です。
　抗菌剤(antibacterial)とは、これらの病原微生物を媒介上で除菌または抑制し、無害化するための制剤です。つまり、微生物に対して非常に敏感で、物理的または化学的反応によってこれらの微生物を成長させないようにしたり、成長を抑制したりするために、材料に少量添加することで材料に抗微生物性を与える化学物質です。